基礎から学ぶインプラントについて
この結果は、その後の治療の方針、治療法の適応を決めるうえで、きわめて重要なものである。
したがって、精密検査は種々の手段、方法によって行われるが、慎重、正確さが求められる。
かつて病気の検査といえば、痛くて苦しいものというイメージであったが、診断器具とそれを用いる技術の発達した今日では、受診者の苦痛をより軽くするように注意が向けられている。
日本人には胃がんも多いが、胃潰瘍が非常に多い。
胃潰瘍は胃がんになるのだろうかという質問をよくうける。
胃潰瘍がんについての研究は一八八三年、ドイツの病理学者H氏が慢性胃潰瘍のまわりのみにがんが発生しているものを胃潰瘍がんと報告したのがはじまりである。
そして、胃潰瘍がんは胃潰瘍の一〇パーセント内外にみられるとした。
その後、H氏の示した判定基準、すなわち、潰瘍の形が典型的な慢性潰瘍の形(円匹言謐ズ円形、漏斗状)で、固有筋層が完全に断裂し、その間が線維によって充たされ、さらに漿膜に及ぶ良性潰瘍のまわりのみにがんが発見される、に合致するかどうかが調べられ、研究された。
そして、慢性胃潰瘍は胃がんの発生する前からあって、それががん化すると考えたのである。
そのがん化率について、わが国でも多くの研究がある。
逆に、明らかに胃がんが潰瘍化した症例を経験して、H氏の学説に疑いをもった研究者もいたが、それを裏づけるX線検査や内視鏡検査による診断能力が不十分であったので、最近までただ疑いのままにとどまっていた。
かつて、X線検査や内視鏡検査による早期胃がんの診断にあたっての大きな問題は、粘膜面からみてひっこんだ陥凹型の早期胃がんと、良性の胃潰瘍とを区別することであった。
早期胃がんを疑わせるような潰瘍が見出されても、経過を観察する間に潰瘍が小さくなって、治ってしまえばがんと診断されることはなかった。
がん性潰瘍は胃潰瘍にくらべて、なかなか治らないという基準で診断されていた。
つまり、がんによる病変はつねに進行性であるという考えかたが支配的であったのである。
この考えかたに基づいて、短期間の観察で治癒傾向を示さないような潰瘍はがんとして手術され、治癒傾向を示した潰瘍は切除されなかった。
ところが、この治癒傾向を示した胃潰瘍を引き続き長期間観察していると、ふたたび明らかながん性潰瘍の形を示すことがあるという事実に研究者が次第に気づいてきた。
しかし、がんによる病変はつねに進行性であるという明快な考えかた-これは間違っていたのであるが-は変えられることはなかった。
胃がんの病巣内の潰瘍が胃潰瘍と同じように小さくなり、ついで癩痕化し、さらにふたたび潰瘍化するという「悪性サイクル」という考えかたが理解されてからは、胃潰瘍ががん化するということはいかれなくなった。
O氏らは、一九六〇年代の後半頃から、早期胃がんの経過を観察しているうちに、がん病巣内の潰瘍は縮小することがあるという事実を見つけ、ここに、潰瘍を伴った胃がんに悪性サイクルのあることが証明されたのである。
悪性サイクルというのはつぎのようなものである。
開放型(潰瘍のまわりに再生粘膜をほとんど認めないもの)-聖域型(潰瘍底が主としてがんでない再生粘膜でおおわれ、がんはそのまわりに認められるもの)-地層型(潰瘍痘痕部の再生粘膜の表層およびその周辺の粘膜にがんのひろがっているもの)-がん上皮型(潰瘍底が主としてがんでおおわれ、再生粘膜をあまり認めないもの)-開放型というサイクルである。
潰瘍癩痕のうえのがんに取り囲まれている正常と思われる粘膜部分は聖域(ベトナム戦争で、アメリカ空軍による北ベトナム爆撃の際、首都ハノイが聖域として爆撃をまぬかれていたことにことよせてつけたといわれている)と名づけられている。
これまでがん性潰瘍は小さくならないのがふつうで、まれに縮小することはあっても、その縮小率は五〇パーセント以下であるとされていた。
しかし、追跡調査によると、潰瘍一七個のうち一一個は完全に潰瘍が消えて癩痕化し、残りの六個もいちじるしく縮小していたという。
そして、陥凹型早期胃がんでは、がん病巣内の潰瘍の縮小、消失、あるいは増大などの動きは決してまれな現象ではなく、また、これにともなって、がんの形も胃壁のがん浸潤のしかたもいろいろ変化することがわかった。
この事実は前に述べた陥凹型早期胃がんの診断に大きな影響を及ぼすのみならず、これまでの慢性胃潰瘍のがん化についての考えかたを根本的に再検討させるにいたり、胃潰瘍ががんになると考えられてきたことを否定することになったのである。
がん性潰瘍が消えて癩痕化する速さは平均六~一〇週で、良性潰瘍が治癒に要する期間とほとんど同じであることも明らかにされた。
悪性サイクルに関する理論と業績は、わが国の医学が世界に誇りうるものの一つとなったのである。
さらに、一〇~三〇年という長い期間にわたって、胃潰瘍が胃がんになる危険性が高いかどうかを検討した報告もある。
もし、高い確率で胃潰瘍が胃がんに変化するものなら、胃潰瘍患者は胃がんへの危険性が高いはずである。
長年月の追跡調査研究を世界的に集めて検討してみると、胃潰瘍患者の胃がんへの危険性は一般人の胃がん発生と有意な差はなく、このことは胃潰瘍から胃がんへのがん性変化かおこらないか、おこったとしてもまれな現象であることを示している。
結局、胃潰瘍は胃がんになることはないのである。
大腸ポリープとは周辺粘膜より明らかに隆起している限局性の病変であると掻豺性定摩れている。
この病変は肉眼によって、 扁平、無茎、亜有茎、有茎に分類され、病理組織学的に、腺腫性、過形成性、炎症性、過誤腫性などに分類されている。
腺腫性ポリープは腺管の集まった姿をしており、大腸がんと関連が深いと考えられてきた。
切り取られた腺腫のなかにがんが見つかることから、腺腫ががん化すると理解され、これから早期がん、進行がんへと進んでいくものと考えられてきた。
とくに、正常粘膜と比較して数倍以上の丈の高い大きな病変が関係深いとして取りあげられ、がんとの関係が論じられてきた。
腺腫性ポリープのがん化については、これまで、一九六八年に発表されたM氏の説が幅をきかせていた。
それは、正常の大腸粘膜上皮に腫瘍になるような変化が生じて、まず大腸腺腫を生じ、この腺腫がある程度大きくなると、一部にがんが発生し、次第に発育して、臨床的にもがんになるという考えかたである。
しかし、詳しく観察してみると、大腸粘膜には多くの小さな隆起性病変のあること、これら小さな隆起性病変とがんとの関連性のあることなどが次第に明らかになってきた。
この腺腫性ポリープのがん化の可能性は一様でなく、長期間の観察によっても、がん化のみられない腺腫も多い。
つまり、腺腫のがん化の可能性は個々の腺腫によって異なっているとの報告もある。
ところで、近年、いちじるしく増加した内視鏡的に切り取られた大腸ポリープを調べてみると、一センチメートル以下の小さなポリープにがんの見つかる率が予想以上に高いことがわかった。
こうした小さなポリープのなかに見られるがんは、大きな腺腫のなかに見られるがんとくらべ、腺腫の占める量が少なく、時間的にも量的にも、腺腫があってその一部ががん化したと考えることはできないとの考えかたもされるようになった。
同一のインプラントに属するものとして同一インプラントの名前を与えることができるのは、この機能のおかげです。
インプラントの説明文だと確かに冒頭で結論を言ってしまうパターンもあるのかもしれないのですが、インプラントについて読んでみると私もうまく説得ができませんでした。
インプラントのお勧め情報にきて下さい、きっとインプラントに納得できます。
